〇文庫「無境界家族 」
(2000年2月刊行、2002年10月文庫化 約260ページ 森巣 博著)
―あらすじ―
夫「ヒロシ」、世界を股にかける博奕打ち兼主夫。
妻「テッサ」、世界的に著名な人文社会系研究者。
そして息子「パトリック」、元不登校児にして15歳で大学に通い始めた天才児。
オーストラリアの空の下、この超個性的な面々が「やりたいことだけをやり、したくないことはしない」をモットーに、まったく新しい家族の形態をつくりあげていく痛快エッセイ。
―雑 感―
本作も他の同著者の文庫に比べ、どうも文字が小さい。
集英社はそういうところで、私はそれが気になるのか。
読めるけど。
表題通り家族の話がメイン。
カシノの話は足りないが、家族が足りない人間としては見たこと・聞いたこと・考えたことのない話は読んでいて興味深い。
一興とはいえ日本人論は、個人的にはもういいかな。
エッセイなので自由であるが。
法に人を従わせるのでなく、法を人にあわせるのが正しい分野もあると思うが、それだけでは世間は回っていかないと思う。
日本は神輿の上のポンコツが目立つが、世界的にはやっぱり優秀な一部の人々が引っ張っていくんだなと。
近い将来は「どんなにむずかり泣き叫んでいようが、茶碗の音がすれば泣きやみ、煮炊きの音が聞こえれば微笑み、取り柄といえば、しっかりとしたクソをする」産業廃棄物になろうと思う。
ではでは。
二度と戻らぬ ジゴクラク 蜂起 無境界家族 非国民(上・下)
セクスペリエンス 無境界の人 ろくでなしのバラッド 神はダイスを遊ばない