TVドラマ「監察医 朝顔 2022スペシャル」
(2022年9月 スペシャルドラマ)
―あらすじ―
東日本大震災以降、母の“生きた証”を探し続けた朝顔と父は、母の遺骨の一部と対面を果たした。
終わりのない悲しみを互いに癒やしながら、朝顔には次女が誕生し一層にぎやかな日常が。
しかし、幼い子ども2人の育児や認知症が進行した父の様子に朝顔の心は落ち着かない。
一方、夫の真也は昇任試験を経て警部となり、県警から古巣の野毛山警察署へ戻ることに。
署では、歓迎ムード一色かと思いきや元上司である万年係長の山倉の上司となり、気まずい雰囲気も漂うことに。
そんな折、朝顔たちのもとへ、同時にひき逃げされたとみられる男女の監察依頼が。
朝顔たちが事故現場に到着すると、高齢男性は所持品から身元がすぐに判明したが、中年女性はなぜか靴すら見つからない状況。
どうして、同じ場所、同じタイミングで2人は亡くなったのか?
朝顔は、その女性の“生きた証”を探していく。
そして、この出会いが、朝顔の人生に大きな影響を与えることに。
―雑 感―
原作の漫画は未読。
2019年7月から第1シーズン、2020年10月から翌年1月まで第2シーズンが放送。
連続ドラマの時は、また監察医が主人公のドラマかと思ってたし、地味なドラマに感じてた。
ただ、東日本大震災を絡めた家族関係、監察医を目指す心情等々は丁寧に描かれていると感じていた。
ドラマは事件解決に向かうための監察医業務が主だが、その一方で計り知れない震災被害者の心情、身近な家族の問題、、、じゃなくて、課題等々ドラマの中の物語だけでは収りきらない。
今回の物語では事件に伴う監察医業務は半分で、残りは家族の課題が占める。
確かに視聴者側としては、事件よりは身内の課題の方が身につまされる。
共働きで幼児と小学校低学年の子ども、認知症が進行する父、もしかしてきれい事で済ませるのかとも思ったが、、、。
「親」側の心情はそうだろうと同意するし、葛藤はあるが「子」側の現実的な選択もそれでいいと感じた。
これはこれで、TV側に誘導されているんかな。
まぁ、事件も最初飲み込めるストーリーと思ったけど、低層マンションとはいえ物干し竿のくだりはちょっと厳しいかなと後で思った。
ただ、話の内容としては心打たれたし、丁寧に物語がつくられているのは間違いない。
ではでは。