〇電子書籍「The Little Sister 」
(1949年発表、2012年8月文庫版、2017年9月電子版 レイモンド・チャンドラー著)
―あらすじ―
「行方不明の兄、オリンを探してほしい」。
突然現れたオーファメイと名乗る若い娘は、私立探偵フィリップ・マーロウにそう告げた。
娘のいわくありげな態度に惹かれ依頼を引き受けるマーロウ。
オリンを探すため、調査に赴いた先では、、、。
事件は、マーロウを欲望渦巻くハリウッドの裏通りへ誘う。
―雑 感―
「私立探偵フィリップ・マーロウ」シリーズ長編第5/7作目。
村上春樹氏による新訳版。
3/7「高い窓」、6/7「The Long Goobye」、4/7「湖中の女」、7/7「プレイバック」、2/7「さらば愛しき女よ」、1/7「BIG SLEEP」と順不同で読んで最後の7冊目。
冒頭で表記される登場人物一覧、主人公含めて21人、、、笑うしかない。
そのうえで、1人で何役も演じる登場人物もいる。
あー面倒くさい。
本シリーズは基本、男女とも酒・タバコが必須。
でも、明確に両方を否定する人物は、本作ではじめてお目にかかったような気がする。
そして、まどろっこしい言い回しが、7冊のなかで一番多いような気がする。
どーしたマーロウ、38歳だからか。
ではでは。
訳者解説(後書き)は、新訳版3冊のうちで比較的短くてよい。
さらにちょっとした読後のモヤモヤも解消してなお良し。