〇映画「イチケイのカラス」
(2023年 119分 日本)
―あらすじ―
“入間 みちお”が、東京地方裁判所 第3支部 第1刑事部(通称:イチケイ)を去って2年。
今回”みちお”が担当するのは、主婦が現職の防衛大臣に包丁を突きつけたという傷害事件。
事件の背景には、航海内容を公表できないイージス艦と沈没した貨物船の衝突事故があった。
一方、元同僚“坂間 千鶴”は「他職経験制度」にて、弁護士として活動中。
しかも、その配属先は“みちお”の隣町だった。
そして”千鶴”は、町の人々に寄り添う人権派弁護士”月本 信吾”と出会い、次第に心惹かれていく。
そんななか、町を支える地元大企業にある疑惑が、、、。
―雑 感―
漫画原作を読んでいたけど、本エピソードが原作にあったかどうか覚えていない。
映画化だけあって物語のスケールが大きいのに展開が薄味で残念。
折角、環境ゴロという素材を取り上げているのに幕引きが早い。
法廷モノなのに科学的な分析・説明は一切無い。
演出上、仕方が無いとも思うが、裁判所敷地内での抗議行動シーンは不適当と思う。
終盤、観る側を考えさせるのはいいけど、企業内の個人が踏ん張った結果、発生した事象とするにはちょっと物語が飛躍しすぎと思う。
なんで圧倒的悪役のワンマン社長がいないのか。
のんきな草野球シーンが2回もあるなら、町に一縷の希望がある顛末にして欲しかった。
ではでは。
たまたまだけど、今まさに激震が走っている企業城下町があるんだけど。