〇映画「DINER(ダイナー)」(2019年 117分 日本)
─あらすじ─
そこは命がゴミのように扱われる、殺し屋専用のダイナー。
店主は、元殺し屋で天才シェフのボンベロ。
「俺は、ここの王だ。砂糖の一粒まで俺に従う。」
日給30万の怪しいバイトに手を出したオオバカナコは、ウェイトレスとして売られココに。
次々と店にやってくる殺し屋たち。
新たなオーダーは、極上の料理か、殺し合いか、、、。
食堂でのルール
1.シェフに従うか、死ぬか。
2.殺し屋以外、入店不可。
3.どんな殺し屋でも平等に扱う。
―感想―
登場キャラクターの大渋滞。
食堂でのルール等を強調してるけど、、、。
料理もほとんど出てこない。
監督お得意?の極彩色で豪華絢爛な背景、赤い花びらが散る中でのマトリックス的な銃撃、格闘。
脚本にお聞きしたことのあるお名前があるが、ニヤリとする台詞回しがあったのだろうか。
原作小説出版から約10年。
映画化権を取得したけど、映画化できずにいたものを無理矢理映画化したのだろうか。
Jun Whick(ジョン・ウィック)1を観たあとの本作はアカン。
監督の作風、出演者を観る作品。
原作小説とそれを漫画化した既刊作品もあるのに。
残念。
〇原作文庫「DINER(ダイナー)」
(2009年刊行、2012年10月文庫化 約520ページ 平川 夢明 著)
ーあらすじー
ほんの出来心から携帯闇サイトのバイトに手を出したオオバカナコは、凄惨な拷問に遭遇したあげく、会員制ダイナーに使い捨てのウェイトレスとして売られてしまう。
そこは、プロの殺し屋たちがつかの間の憩いを求めて集う食堂だった。
ある日突然落ちた、奈落でのはなし、、、。
ー感 想ー
グロテスクな表現も多いので好き嫌いがあると思うが、原作を読んで良かった。
先に映画版を観たから、よりそう思うのかもしれないが、、、。
映画版よりは提供された料理は多いが、食堂ルール等はあっさりか。
活字だからか、オオバカナコの生命力も強く感じた。
文庫本のあとがきにある著者の心意気もいい。
色々な事情があっての映画版と思うが、オーナーシェフ(著者)が丹精込めてつくったレシピを店を引き継いだオーナー(配給会社)と雇われシェフ(監督)が、、、うーん。
映画版にマトリックス的なカットがあるなら、ボンベロと菊千代が連れだって歩くワンカットも入れてくれたら良かったのに。
ニヤっとできたのに。
ではでは。