〇9人の翻訳家 ー囚われたベストセラー
(2019年、105分、フランス・ベルギー)
─あらすじー
舞台はフランス。
大ベストセラーミステリー三部作の完結編を世界中のファンに同時に届けるため、9人の翻訳者は待遇は良いが、情報漏洩を防ぐために外出や電話、SNSも禁止され、豪邸の地下に隠されたシェルターのような密室で、監視されながら日々翻訳作業を行う。
ところが、原稿の冒頭部分10ページがネットに流出する。
そして出版社社長のアームストロングのもとに「24時間以内に500万ユーロを支払わないと、さらに流出させる」との脅迫メールが。
全ての原稿を持っているのは、覆面作家本人とアームストロングだけ。
9人の翻訳者の内部犯行と確信したアームストロングは、自ら犯人探しに乗り出し、銃さえも突きつけたさらなる厳格な監視を行うが、第2の流出が実行される。
「本映画は、全世界的ベストセラーの新作を全世界のファンに同時に届けること、海賊行為や違法流出を防ぐことを目的に実際に翻訳者を隔離状態にして翻訳させたという実話をベースとしたミステリーとのこと」
ー感想ー
全世界同時発行という設定上、9人の翻訳者(ロシア語・イタリア語・デンマーク語・スペイン語・英語・ドイツ語・中国語・ポルトガル語・ギリシャ語)がいるが、9人各人に重要な役割が割り振られている訳ではない。
物語上、翻訳者は7人?もっと少なくて5人でもよかったのでは。
その分、7人又は5人の人物像をもう少し掘り下げて、、、なんてね。
また、話のつながり、映像のつながりも悪いように思う。
現在なのか、2ヶ月前なのか、3日前なのかがわかりにくいように感じた。
ガラス越しでの対峙が、その次は取調室みたいな個室になったり、鞄を返還するくだりはあるが、奪取した場面がないなど(終盤、鞄の扱いの理由が明かされるが、、、)。
徐々に明かされる内容は面白いが、なんか中盤まで間延びしているように感じ。
ではでは。