〇映画「ビンゴ」(2012年 99分 日本)
─あらすじ─
20XX年、日本、死刑制度の大改正が行われた――。
囚人たちを死刑にするかどうかは、各囚人が最後に会いたいと希望した被害者家族などが投票し、ビンゴマシーンで抽出するのである。
とある罪で収監させられている正哉。
彼が、死刑囚たちと共に連行されたのは、不気味な巨大ビンゴカードの上。
自分達のいるラインがビンゴになれば「即執行」の“人間ビンゴ”の会場だった…。
別部屋から、そのビンゴに投票する面々の中には、正哉を見つめる真弓の姿もあった。
正哉の犯した罪とは? 正哉と真弓の関係とは?
裏の裏をいくその全てが、物語が進むとともに徐々に明らかになっていく。
―雑 感―
原作小説未読。
原作は、誰もがなじみのある遊び引用したデスゲーム作品を多く手がける著名作家さん。
本作もビンゴゲームを題材したワンシチュエーションサスペンス。
死刑囚の「最後に会いたい人」達による投票(ビンゴ抽出)により、25名から2名になるまで刑が執行される。
アジア系・アフリカ系と外国人が数名含まれてるが、物語上役割がないなら日本人16名開始で良かったと思う。
そのうえで、刑の執行及び投票者の退場で人物が少なくなったら、囚人達による犯罪の罵り合いや被害者への贖罪シーン、それによる投票者達の葛藤シーンなどがもっと増えたのでは。
終盤、たぶん死刑囚は誰も救われないんだろうなと感じたが、ある登場人物が「救われた。」とつぶやくのは本作にふさわしく、そして胸くそ悪くていい。
ではでは。