〇映画「インヘリタンス -INHERITANCE- 」
(2020年 111分 アメリカ)
─あらすじ─
ニューヨークの政財界に絶大な影響力を持つ銀行家モンローが急逝した。
その遺産は、妻と政治家の息子、そして地方検事である娘のローレンへと相続された。
さらに、ローレンへは亡き父から「真実は掘り起こすな…」というビデオレターと1本の鍵が。
ローレンは、遺言を頼りに邸宅の裏手の林に隠された扉を発見する。
地下室へ足を踏み入れたローレンは、鎖に繋がれたモーガンと名乗る男を発見する。
30年に渡り監禁されていたと言う男が語る、モンロー家にまつわる忌まわしき秘密とは、、、。
―雑 感―
映題は直訳で「継承」とか「受継いだ特徴に加え、新要素を追加する」等の意味があるみたい。
サスペンス感満載だけど、ツッコミ所も満載。
冒頭、ローレンは囚われた男の生体的特徴を採取する。
さらに男はそれなりの名前も名乗るが、検事というポジションにいながら身元判明が遅すぎないか。
アメリカの司法制度ってよく知らんけど、検事って警察の上位互換じゃないのか。
物語のなかで、選挙中の弟の賄賂疑惑、亡き父のさらなる秘密も明かされる。
検事であるローレンが抱える係争中の案件と弟が関係するのかもわかりにくい。
その弟が投げつけた、「どうやって検事になれたか」という嫌みの説明がない。
ローレンの家族は、そもそも物語に必要なのか。
囚われた男の生きるためのレシピに意味が無いことにも脱力した。
終盤物語は急展開するが、もうひと展開欲しいというか、諸々後始末をして欲しい。
最後に囚われた男が爆弾発言をするが、それすらもさらっと流れてしまう。
30年生き残ったというか、生かされた理由のひとつと思うが。
ではでは。