〇音声書籍「紅蓮館の殺人」
(2019年9月文庫・電子版、2021年6月音声版 阿津川 辰海著)
―あらすじ―
僕“田所”は、山中の館に隠棲した文豪“財田 雄山”に会いたいという好奇心から、“葛城”と一緒に高校の夏期合宿を抜け出す。
しかし、道中知り合った“小出”と共に落雷による山火事に巻き込まれてしまう。
なんとかたどり着いた館には、寝たきりの雄山を介護する息子“貴之”とその子“文夫”と“つばさ”。
そして、遅れて館に避難してきた近くに住む“久我島”と保険調査員の“飛鳥井”。
救援を待ちながら不安な一夜を過ごした翌朝、なんと圧死した“つばさ”が発見される。
事故?事件?“葛城”は真相を推理しようとするが、皆は今は脱出を優先するべきだと語る。
救援は来るのか、それとも山火事に飲み込まれてしまうのか。
生存と真実、選ぶべきはどっちだ。
―雑 感―
高校2年生(16歳)設定の語り口に違和感、大学生でいいんじゃないかと。
探偵を志した“田所”の小1エピソード、素直にアニメの影響+αにすればまだ共感できるのに。
言葉のセンスに?となる。
例えば、物語中は「落日館」タイトルは「紅蓮館」、「盗賊」とい台詞は「泥棒」でいいやん。
等々、流れが良く出来ていると思う一方で、違和感が強い言い回しが多いような気がして編集者仕事してんのかと思った。
関係性が判明すると尚更だけど、結構早い段階でぼんやり犯人が絞られる。
顛末というか真相解明パートが長すぎる。
ではでは。
やっぱり1人語りで8人は演じるのは厳しいと思う、男女1組で朗読して欲しい。
蒼海館の殺人