〇電子書籍「BIG SLEEP -大いなる眠り- 」
(1939年発表、2012年12月文庫版、2017年9月電子版 レイモンド・チャンドラー著)
―あらすじ―
私立探偵フィリップ・マーロウ、三十三歳、独身。
命令への不服従には、いささか実績のある男。
ある日の午後、彼は病身の資産家の将軍に呼び出された。
将軍は、娘が賭場で作った借金をネタに強請られているという。
解決を約束したマーロウは、犯人らしき男が経営する古書店を調べ始めた。
どうも表看板とは別に、いかがわしい商売が営まれているようだ。
やがて男の住処を突き止めるが、周辺を探るうちに三発の銃声が……。
―雑 感―
「私立探偵フィリップ・マーロウ」シリーズ長編第1/7作目。
村上春樹氏による新訳版。
3/7「高い窓」、6/7「The Long Goobye」、4/7「湖中の女」、7/7「プレイバック」、2/7「さらば愛しき女よ」と続いて6冊目。
マーロウは、33歳なのか。
順番をバラバラに読んでいるが、アクションシーンは本作が一番多いのでは。
それから雨の日のシーンも。
そして、映画の主人公のようにとてもおもてになられる。
登場人物は多く、さらっとフェードアウトする人物も。
第1作だから比較的比喩的台詞が少ないのか、それともやっと慣れたか。
ことの顛末は明らかになるが、もうちょっとエピローグを読みたいような。
そう思わせるから、時代を超える名著といわれるのだろうか。
ではでは。
あと1作。巻末の訳者解説は、こっちも長いな。