〇電子書籍「グラスホッパー」
(2004年7月発表、2007年6月文庫版、2008年2月電子版 伊坂 幸太郎 著)
―あらすじ―
「復讐を横取りされた?」
元教師の鈴木は、妻を事故に巻き込んだ男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら“押し屋”と呼ばれるプロの仕事らしい。
鈴木は、現場から立ち去る人物の正体を探るため、その後を追いかける。
一方、“自死に誘う“「鯨」と“ナイフ使い”の「蝉」もそれぞれの思惑のため、その“押し屋”を追い始める。
―雑 感―
本作とマリアビートル、AXアックス、をまとめて購入。
内容はそれなりに過激だけど、淡々というか、あっさりと描かれる印象。
次作以降の登場人物が本作と重なるのかは不明だけど、第2、第3、そして第4作と続く連作のプロローグ的な物語にも感じる。
まぁ、第4作まであることを知っているからかも知れないけど。
物語の展開は流石に上手いし、どんどん読ませる物語と思う。
ただ、平時にズボンのポケットからケイタイ抜かれてるのに気づかないってのは、ちょっと都合が良すぎるかなと思うし、本作だけしか発表されていない時に読めば、ちょっと物足りないかなとも思う。
ではでは。