〇電子書籍「高い窓 – The High Window – 」
(1942年発表 1988年9月文庫化、2021年11月電子版 レイモンド・チャンドラー著)
―あらすじ―
パサデナの裕福な未亡人の依頼は、盗まれて売りに出されたらしい古金貨を取り戻してほしいというものだった。
未亡人は歌手あがりの息子の嫁を疑っていたが、依頼人の家庭にそれだけではない謎が隠されているのをマーロウは感じとった。
傲慢な未亡人、借金に悩む生活力のない息子、どこか弱々しい印象の未亡人の秘書、そしてマーロウをつけまわす黒メガネの男。
やがて事件の関係者が1人、2人と消え、マーロウの前に事件の意外な様相と過去の出来事が浮かび上がってくる。
―雑感―
「私立探偵フィリップ・マーロウ」シリーズ長編第3/7作目。
数年前のキャンペーン時にシリーズ数冊を購入して、そのままだったものを。
風景・家屋・部屋などの丁寧な描写がある一方、主人公が素直に話さない皮肉屋というか、回りくどいというか、イライラするというか、、、。
まぁ、時代もあるし海外書籍特有の言い回しにも慣れないのもあって、結構、時間がかかった。
意味ありげな表題はふーんって感じで、思ったより多い登場人物のため話が散らかる印象。
でも、しっかり話は着地するし、最後まで面倒をみるくだりは、流石、今も世界中で読まれているハードボイルド小説。
ではでは。
村上春樹氏による新訳版もあるのか。
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