〇電子書籍「死の天使ギルティネ(上・下) 」
(2017年6月文庫版、電子版 サンドローネ・ダツィエーリ著)
―あらすじ―
ローマに到着した急行列車、しかし、先頭車両の乗客は全員死亡していた。
イスラム過激派を語る犯行声明が出されるが、犯人の足跡はたどれない。
捜査の方向性を巡り上層部と衝突した女性捜査官コロンバは、変わり者だが抜群の観察眼を持つ失踪人捜索コンサルタント“ダンテ”に、ひそかに犯人捜しの協力を依頼する。
しぶしぶ、協力を引き受けたダンテだったが、早速、事件につながると思われる二人の若者に目星をつける。
そして、その若者たちを捜索するなか、謎めいた女の姿も。
ダンテは過去に起きた複数の事件と、謎の女との関係を疑う。
上層部と衝突した結果、停職を命じられたコロンバだったが、ダンテと協力して調べ続けることを決め、イタリアからドイツへ向かう。
―雑 感―
「パードレはそこにいる」に続く2/3作目。
本作の書名だと続編には見えないな。
前作に続き、コロンバとダンテのコンビ+多数の登場人物が活躍・暗躍する。
前作に比べると、事件も主人公に対する相手方もド派手で非常に映える。
さすが、映像関係者である著者。
前作は、どちらかといえば陰鬱な印象だった。
でも、前作も本作も読み応えは十分。
ただ、たまたまでしかないのだが、今現在ロシアがウクライナに侵攻するなか、その愚行と本作とがオーバーラップして気が滅入ってしまった。
ではでは。
扱いにくい内容とは思うけど、映像化されていないのかな。
パードレはそこにいる パードレはもういない