〇電子書籍「湖中の女 -The Lady in The Lake-」
(1943年発表、1986年5月文庫版、2012年10月電子版 レイモンド・チャンドラー著)
―あらすじ―
フィリップ・マーロウは、1カ月前に姿を消した化粧品会社社長の妻の行方を追っていた。
メキシコで結婚するという電報が社長に届いていたが、情夫はその事実を否定した。
そこで、湖のほとりにある夫人の別荘へ。
湖の船着場で、別荘の管理人が声を上げて指さしたものは、湖水の底でゆらめく人間の腕だった。
ただ、灰色のかたまりと化したモノが、やがて水面に浮かび上がってきた―
―雑感―
「私立探偵フィリップ・マーロウ」シリーズ長編第4/7作目。
「高い窓」、「The Long Goobye」に続いて3冊目。
情景と人物容姿の詳細な書きぶりのもと、3冊目でも慣れないソコ・ココでの主人公の言い回し。
さらに登場人物が偽名も使うので、流して読んでいると誰が話しているのかわからなくなる。
中々読むのに疲れる。
主人公は、著しく第一発見者となるし、登場人物のアルコール依存度、喫煙率、奔放度がスゴイ。
そういう時代背景(第二次世界大戦)なのだろうか。
それなりに豊かな登場人物たちなのに、救いのない物語に感じた。
ではでは。
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