〇TVドラマ「引きこもり先生」
(2021年6~7月 土曜ドラマ 全5話)
―あらすじ―
11年間のひきこもり生活を経て、今は、焼き鳥屋を営む上嶋陽平。
ひょんなことから、公立中学校の不登校生徒達が集まる「STEPルーム」を非常勤講師として手伝うことに。
複雑な家庭環境、経済苦、クラスの中での居場所のなさ…。
一筋縄ではいかない中学生の心に深く分け入り悪戦苦闘!
新時代への不安と向き合いながら、社会とのつながりを模索する大人と子ども達の「生きていける場所」の物語。
―雑 感―
物語は2019年。
ひきこもりとなり家族とも別れ、今は、焼き鳥屋を営む店主が不登校生徒支援学級の非常勤講師に。
もっと説教じみた雄弁なドラマかと思ったが、元ひきこもりの非常勤講師だけにしゃべりは少ない。
が、内容は比較的重い(TV的にマイルドとは思うが)。
家庭内の問題が強調されているが、いじめもキャッチアップ。
台詞のみとは言え、クラスで弁当を捨てられる、ばらまかれる同級生を助けることができなくて、学校に来るのが今も苦しい、は聞くだけでショック。
生徒達自身の問題もあるかも知れないが、親を含む色々な大人側の都合、思想、考え方に生徒達側も振り回されているという感じか。
課題のある生徒達との対比でいいんで、大多数である普通の生徒達が楽しんでいるシーンが欲しいと思った。
その大多数の生徒達がいてくれるから世界は回る。
ドラマでは、2020年2月末に発せられた政府から要請(コロナ禍)による全国小中学校の臨時休校という、かつてない状況も組み入れられドラマらしい終盤へ。
まぁ、不登校学級の生徒達という少数の行動だから押し通せるのであって、他の生徒も同じような行動をしたら、保護者を巻き込んで学校運営は立ちゆかなくなるよね。
2022年12月17・24日には、シーズン2が放送予定とのこと。
前作、好評だったんだ。
ではでは。