〇TVドラマ「イチケイのカラス スペシャル」
(2023年1月 土曜ドラマスペシャル 130分)
―あらすじ―
東京地方裁判所第3支部第1刑事部(イチケイ)の裁判官であった入間みちおが、熊本に異動になって1年。
熊本地裁第二支部で精力的に裁判を行うみちおのもとに、ヤンキーグループの決闘の仲裁に入った青年が意識不明の重体となった傷害事件が起訴される。
しかし、公判で陳述を聞いていくと不審な点が、、。
疑問に思ったみちおは、職権を発動して捜査を開始する。
一方、東京では、イチケイの部長裁判官である駒沢義男が、“代理お家騒動裁判”と世間から注目を集める大企業の社員同士の傷害事件を審議していた。
対立しているのは、同社役員の大藪重之と嶋津奈都子。
加害者と推定される奈都子の部下は、とにかく裁判を早く終わらせるよう弁護士に依頼していた。
公判の際、駒沢はそんな態度に怒りを覚え、、、職権を発動し捜査を開始する。 みちおが担当する“熊本・ヤンキーの決闘”と、駒沢が担当する“東京・大企業の代理お家騒動”、全くスケールの違う2つの事件の職権捜査を進めていく中、とある場所で鉢合わせるみちおと駒沢だった。
―雑 感―
原作は、週刊誌掲載の漫画で拝読。
連続TVドラマとして、2021年4~6月に放送あり。
TVドラマ化にあたり原作漫画とは異なる人物設定。
でも、面白いからそれでいい。
今回、映画公開にあたりスペシャルドラマとして放送。
法令や規則上可能でも実務として実際にはありえないというか、できないからこそ、ドラマの設定として面白いと思う。
地方裁判所裁判官が職権で捜査なんか、多忙すぎてできんでしょう。
しかも、検事・弁護士・裁判所の各組織それぞれの立場がからむのに。
熊本と東京で発生した傷害事件の裁判にあたり、関連性を見越し共同審理を行う。
そして、裁判所と弁護士側で真実がひも解かれていく
公判に際し、ある漏洩問題も暴かれるが、その顛末はあっさり。
本作も面白く拝見したが、書記官の親子模様より顛末を丁寧に描いて欲しかった。
ではでは。
映画イチケイのカラス