TVドラマ「元彼の遺言状」
(2022年4~6月 月9ドラマ 全11話)
―あらすじ―
企業法務専門の大手法律事務所で働く弁護士、剣持麗子。
派手な高級スーツを身にまとい、“勝ち”にこだわる彼女は、どんな相手に対しても物怖じせず、圧倒的な法律知識とハッタリを効かせた話術を武器に数々のクライアントを救ってきた。
そんなある日、例のごとく相手側の代理人にやり過ぎた麗子は、上司から罰としてボーナスカットを言い渡されるが、「お金を稼ぐ」ことが生きがいの彼女はそれをきっかけに事務所を飛びだす。
できた時間を埋めようと手当たり次第にメールを送るが、返信は元彼の森川栄治ただ一人。
しかし、その返信メールは「森川栄治は永眠しました。」という訃報だった。
そして、篠田という全く面識のない人物から「久しぶりだね」と電話が・・・。
さらに栄治には、巨額の遺産があり「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残していた。
元彼が死んだ事実より、巨額の遺産に心が揺れ動いた麗子は、篠田を“殺人犯”に仕立て上げ、共謀して遺産を山分けする計画をたてて、、、。
―雑 感―
原作本2冊未読(「元彼の遺言状」「剣持麗子のワンナイト推理」)。
ドラマタイトルにもなっている書籍は、2021年第19回「このミステリーがすごい大賞」受賞作。
書店で大々的に売り出していたのを見た覚えがある。
売れるべくして売れた原作本。
豪華な出演陣のTVドラマ、さすが月9ドラマ。
で、物語はと言うとタイトルエピソードは、冒頭2話で基本完結。
救世主ベビーというパワーワードとポトラッチ(エスカレートする贈り物)の話には感心したし、謎を残して亡くなった神秘性を持つ栄治のある一面も小説らしいと思った。
ただ、コンビ(バディ)を組むきっかけ及び後の主要出演者の登場エピソードに消化されたようにもちょっと感じた。
まぁ、TVドラマのタイトルが冒頭2話で回収されるのだから、非常に贅沢な建て付け。
以後、軽めの一話完結が続くが、終盤の4話(3+1話)は、冒頭2話同様にしっかりと感じた。
最初で最後の法廷劇もある。
まぁ、原作どおりなのかも知れない。
お金に執着する、正直さにこだわる理由、本当はナンかなんかあるんじゃないかと邪推。
麗子はお金に強欲であるが、なぜか大金をを掴む所までには至らない。
時々、大金稼いで取り上げられる、溶かされる展開もなんか観たかった。
とはいえ、ドラマは面白く観させていただいた。
原作は読もうと思うけど、なんか迷う。
続編又は映画化、、、あるんじゃないの。
ではでは。