〇TVドラマ「瑠璃も玻璃も照らせば光る」
(2022年12月 60分)
―あらすじ―
高校2年生の木村ひかるは、うつ症状を抱える母の代わりに家事全般を担い、登校前に病院に立ち寄って意識のない父に挨拶するという慌ただしい日々を送っていた。
ある日、ひかるは同級生から演劇部の照明係を依頼される。
両親のことを気にしつつ「少しぐらい青春っぽいことをしてみたい」と承諾する。
その演劇部の見学で、ひかるは転校生の立石瑠璃と出会う。
他の部員たちと違い、真剣に練習している彼女は明らかに浮いていた。
母に演劇部を手伝うことを報告したひかるは、「頑張って」と応援されるものの慌ただしい暮らしは変わらない。
軽い気持ちで、照明係を引き受けたことを瑠璃に責められてしまうが、彼女が一人で練習している姿に圧倒されたひかるは、真剣に取り組もうと決心するが…。
―雑 感―
第34回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞作。
日常生活に意欲がわかない母と昏睡状態の父を持つヤングケアラーの女子高校生の話。
ドラマ冒頭だけで、もう切ない。
同級生が「先生が探しているよ」と声をかけるシーンで、昔、校内放送で呼び出され、叔父が迎えに来たことを思い出した。
家族3人、それぞれが前向きな形となる終盤でよかった。
ではでは。
作者は現役看護師さんなのか。
このご時世、厳しい局面を多々観られている思われるが、本当に、本当にご苦労様です。